パソコンのデータ復旧方法は?おすすめ業者やソフトをご紹介
「パソコンのデータを誤って削除してしまった・・」
「パソコンが水没してデータが消えてしまった・・」
「起動しなくなってしまったパソコンのデータ復旧したい」
パソコンやハードディスクのデータが何かの拍子で消えてしまうことがあります。仕事の重要なデータや家族写真など、大切なデータを復元したい時はデータ復旧サービスの利用をおすすめします。
本記事では、パソコンのデータ復旧・復元をする際の注意点や、パソコンのデータ復旧におすすめのソフトや業者をそれぞれ厳選してご紹介します。
パソコンデータ故障の主な原因・対処方法
論理障害と物理障害は、パソコン内のデータが故障してしまう主な原因です。本章では、論理障害と物理障害でそれぞれ正しいデータ復旧方法を解説します。
パソコンに外的な故障がない論理障害
論理障害とは、パソコンに外的な故障がないことが特徴です。データを誤って削除・上書き・初期化してしまったり、パソコン起動中に異常が発生したり、ウイルスが感染することによってデータ障害が起こることを指します。
パソコンの論理障害であれば、データ復元ソフトなどを用いて、自力でデータを復元できる可能性があります。本記事でおすすめのデータ復元ソフトを厳選して3社紹介しているので、ぜひ次章をチェックしてみてください。
データ復元ソフトを利用することで、データ復元業社に依頼するよりも安くデータを復元できますが、ソフトの操作を誤ると論理障害の症状が深刻化し、データ復旧率が下がります。
もし、データ故障の原因が分からない方や、操作方法に自信がない方はデータ復元業社に無料相談されることをおすすめします。
パソコンの外的な故障により発生する物理障害
物理障害とは、パソコンやハードディスクの外的な故障が原因でデータ障害が起こることです。
落下などにより強い衝撃が加わったり、炎天下の車内で高音になってしまったり、水没が原因でデータが故障することを指します。
論理障害とは異なり、物理障害があるパソコンのデータ復旧は、ソフトなどを用いて自力で復旧することができません。データ復旧の難易度が非常に高く、専門の設備や技術が必要になります。
速やかにパソコンの電源を切り、データ復旧業者に相談されることをおすすめします。
メリット | デメリット | |
データ復元ソフト | ・復元コストを抑えることができる(1万円前後) ・自力で復元できる | ・失敗すると復元率が下がる ・復元までに時間がかかる ・物理障害には対応していない ・ソフトによって機能制限がある |
データ復旧業者 | ・データ復旧率が高い ・物理障害や重度の論理障害にも対応している ・データ復旧作業を丸投げできる ・無料で相談できる | ・復旧コストが高い ・業者の技術力にばらつきがある |
パソコンのデータ復旧におすすめの業者2選
本章では、全国に100社以上あるデータ復旧業者の中から、パソコンのデータ復旧に強いデータ復旧業者を厳選して2社ご紹介します。
A1データ | デスクトップ・ノートパソコン(Windows/mac)の復旧に対応
運営 | A1データ株式会社 |
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拠点 | 東京(銀座)/神奈川(横浜)/埼玉(飯能) ※来社持込み不可の場合は郵送 |
料金 | 軽度障害:29,700円~ 重度物理障害:79,000円~ |
対応メディア | HDD/SSD/パソコン/SD/MicroSDカード/USBメモリ/CD/DVD/磁気テープ/仮想化環境/データベース/RAID機器(NAS/サーバー) |
『A1データ』は、日本のデータ復旧業界の先駆者とも言える存在で、データ復旧歴業界No1の実績があります。デスクトップやノートパソコン、Windowsやmacなどあらゆるパソコンからのデータ復旧が可能です。
官公庁や大企業のデータ復旧実績が多数あり、法人のリピート率は86%以上と高い水準を維持しています。障害度合いに応じた復旧が可能であり、個人利用では軽度障害が29,700円(税込)〜、重度物理障害については79,000円~とリーズナブルな料金設定となっています。
調査費無料で完全成功報酬制を採用しているため、データが復旧できなかった場合には費用が発生することはありません。
デジタルデータリカバリー | 軽度データ障害から重度物理障害まで対応
運営 | デジタルデータソリューション株式会社 |
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拠点 | 東京(港区)/神奈川(横浜)/愛知(名古屋)/大阪(梅田)/福岡(博多) ※全国どこでも無料で集荷対応 or 郵送 ※法人であれば無料出張診断・復旧作業可能 |
料金 | 500GB未満:5,000円~ 500GB以上:10,000円~ 1TB以上:20,000円~ 2TB以上:30,000円~ |
対応メディア | RAID機器(NAS/サーバー)/ハードディスク/外付けハードディスク/パソコン/SSD/レコーダー/USBメモリ/SDカード・MSDカード/ビデオカメラ/スマートフォン |
『デジタルデータリカバリー』は、国内売上14年連続No.1のデータ復旧業者です。パソコンの軽度データ障害から重度物理障害まであらゆる障害に対応しています。
デジタルデータリカバリーでは、365日24時間電話受付を行っており、突然の故障にも対応可能です。復旧スピードもかなり早く、依頼の約80%が48時間以内に復旧しているようです。
注意点として、成功報酬制の料金体系となっていますが、症状によっては別途作業費が発生することがあります。完全成果報酬型ではない点注意が必要です。
パソコンのデータ復元におすすめソフト3選
本章では、パソコンのデータ復元に強いソフトを厳選して3社ご紹介します。
Recuva | 無料なのに有料ソフトに引けをとらない復元性能
『Recuva』は、PCのHDD・USB・SDカード・外付けHDDなど幅広いデバイスに対応しており、無料なのに有料ソフトに引けをとらない復元性能が強みです。
一般的な無料のデータ復元ソフトであれば、ファイルのスキャンまでしかできなかったり、データ復元できる数に上限がある場合がほとんでですが、Recuvaでは有料ソフトと同等のリカバリー機能を無料で利用できます。
復元できるデータは写真・動画・メール・ワードなど、汎用性が高い点もRecuvaの強みです。
Disk Drill | Windows・Macに対応。料金一律13,479円
『Disk Drill』は、Macユーザーに定評があるデータ復元ソフトです。一般的に、Mac版の復元ソフトはWindows版に比べ5,000円ほど高いか、対応すらしていないケースが多いです。
Disk Drillでは、Windows・Macの両方に対応し、料金も一律13,479円(税込)です。復元性能も優れており、画像や文書など200種類以上のファイル形式に対応しています。
無料版においても、ファイルの高速スキャンやデータ保護、バックアップ作成まで行えるので、無料版を試してから有料版を検討するのがおすすめです。
ファイナルデータ | 起動しないパソコンのデータ取り出しが可能
『ファイナルデータ』は、重度のデータ障害を含む幅広いデータ復元に対応しています。データ復元ソフトの相場は1万円前後ですが、ファイナルデータは税込7,110円と他社よりもコスパよく利用できます。
クリックだけでデータを復元できるシンプルな操作性なので、データ復元ソフトを初めて使う方でも簡単に操作できます。
料金・機能・操作性において、専門家を含む多くのユーザーから高い満足度を得ており、市場シェアNo1を20年以上連続で維持しています。
パソコンのデータを復旧する際の注意点
パソコンのデータが故障してしまった際に、誤った対応をすると症状が悪化しデータ復旧率が下がってしまいます。本章では、論理障害・物理障害において、パソコンのデータ復旧をする際の注意点について解説します。
再起動をくり返すと故障が深刻化することも
データ復旧を試みる際、パソコンの再起動や電源のオンオフを何度も行うのは危険です。再起動時はハードディスクには大きな負荷がかかるので、データ破損が深刻化する可能性があります。
また、電源が入っている限りHDDは動くので、データ破損が進行したりデータが上書きされる可能性があり、故障したパソコンをスリープ状態で放置するのも危険です。
データの破損を確認した際は、できる限り早くパソコンへの通電を止めましょう。
フォーマットするとデータが初期化される
パソコンがHDDやSSDのファイルを読み込めない場合、以下のようなメッセージが表示されます。
Windows:「〇〇を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」
Mac:「セットしたディスクはこのコンピュータでは読み取れないディスクでした。」
フォーマットとは、HDDやSSDのデータを初期化し整理することなので注意が必要です。
データ復元ソフトの操作を誤ると故障が悪化する
データ復旧業社に依頼すると、高いところであれば10万円以上の復旧費用がかかりますが、データ復元ソフトであれば1万円前後で自力でデータ復旧が可能です。
ファイルの誤削除、システムエラー、ウイルス感染などによるデータ破損はデータ復元ソフトで復旧できます。
一方で、ソフトの操作を誤ると症状が深刻化し、データ復旧率が下がるので注意が必要です。また、データ復旧に失敗しても業者のような保証はないので、重要ではないデータか、バックアップがあるデータの復元だけに使用することをおすすめします。
技術力が低いデータ復旧業者も存在する
復旧の見込みがないにも関わらず、後から高額な復旧作業費を請求してくる業者も存在します。料金は症状の重さによって変動しますが、例えば論理障害の場合、料金相場は以下の通りです。
・軽度障害:2万円~6万円
・中度障害:5万円〜10万円
・重度障害:10万円~25万円
業者に見積もりを出す行為も、中に残っているデータに負荷をかける行為なので、見積りに出すたびにデータの復旧確率は下がります。
予算の関係でいくつか見積もりしたい気持ちは十分理解できますが、その分だけデータ復旧確率が下がっていくことは理解しておきましょう。
パソコンのデータ復旧に関してよくある質問
データ復旧業社に依頼すると中身のデータは見られてしまう?
パソコンのデータ復旧プロセスにおいて、復旧したデータが正常に開けるかを確認するため、データ内容を確認することがあります。
一方で、データの閲覧は必要最低限であり、顧客データは機密情報として扱っているので、第三者に共有したり、不正な方法で利用することはありません。
データ復旧業社に依頼すれば必ず復旧できる?
必ず復旧できるとは限りません。パソコンに物理的な破損があったり、データの削除と書き込みを繰り返し行なってしまった場合など、状態によっては復旧が困難なこともあります。
データ復旧業社の中には、パソコンのデータ復旧率や復旧症例の実績などをHP上で公開しているので、必ず確認するようにしましょう。
パソコンのデータ復旧にはどのくらいの時間がかかる?
初期診断が完了するまでの時間は早くて即日、遅いと1週間以上かかる場合があります。また、復旧作業を開始してからは、早くて即日、遅いと数週間以上かかる場合があります。目安として、10日間程度を見ておくとよいでしょう。
なるべく復旧時間を短縮させたい方は、データ復旧スピードをウリにしている業者や、データ復旧の特急オプションを提供している業者を選ぶようにしましょう。
Windows10のデータ復旧はどうすればいい?
①スタートボタンを左クリック「Windowsシステムツール」をクリック
② 「コントロールパネル」をクリックし「ファイル履歴でファイルのバックアップ コピーを保存」を左クリック。
③左のメニューから「個人用ファイルの復元」を左クリック
初期化したWindowsパソコンのデータは復旧できる?
Windowsパソコンの場合は、初期化後でもスタートメニューからすべてのプログラム→アクセサリ→システムツール→システムの復元の順にクリックし、以前に復元ポイントを作っていた地点までさかのぼり、Cドライブに保存していたシステムやデータを復元できます。
パソコンのエクセルデータを復元するにはどうすればいい?
①Excelを起動し「ファイル」タブから「情報」を選択し「ブックの管理」をクリック
② 保存されていないブックの回復をクリック
③保存したいファイルを選び、画面下部の「開く」をクリックしてファイルを開く
④保存し忘れたファイルが正しく開けたら「名前をつけて保存」をクリックし保存
Macで消したデータを復元するには?
MacのFinderからゴミ箱を開く→ 復元したいファイルを右クリック→ 「戻す」をクリックすることで、削除したファイルを復元できます。